タイカレーのお店で

１０月２７日（木）

今朝はとても冷え込んだそうだ。
というのは、起きられなくて朝練していないので、自分では体感していない。
秋晴れのきれいな空だったので、ちょっと残念な気がする。
しかし、今日は腰痛がひどく、休んで正解だったかもしれない。

座る姿勢がとても辛い。
激痛ではないが、ど～んとした痛みが右腰にまとわりついて、はらわたまでどんよりする感じ。
仕事中の辛さは最悪だった。（ただでさえ最悪なのに。）
復活トレーニングを開始して以来、こんなにひどくなったのは初めてだ。どうしたことか。

今日の終業後は、重力から逃れるため水中を目指した。
1,000m軽く泳いで、その後はジェットバスで時間をかけてマッサージをして、指先がふやけるほどじっくりと温冷交互浴をやってみた。
後はシップを貼って、ゆっくり寝るしかない。
明日はすっきり目覚めて、気持ちよく朝練できればよいのだか・・・。


今日の昼食は、お気に入りのタイカレーのお店に行った。
その店で、結構な頻度で出会うお客さんに一人の老紳士がいる。
今日もその老紳士は、いつものように窓際で外を臨むカウンターの隅っこにポツリと一人で座って、ちょうどカレーを食べ終えたところのようだった。
その男性は、少し長めの白髪を後ろで束ねていて、芸術家か作家のような雰囲気が漂う落ち着いた感じの紳士である。

そのカレーの器が下げられたとき、老紳士の手元に置かれた１枚の写真に目がいった。
手のひらより小さな金縁の額に入れられた上品な女性の写真だった。
おそらく、奥さんなのだろう。
まもなく食後のコーヒーが運ばれてきて、老紳士はそれをゆっくり飲みながら、気持ちのいい秋晴れの外の景色をゆったりと眺めていた。
その姿は、ゆっくりと夫婦で会話を楽しんでいるようにも見えた。

少し寂しい気持ちになって目が潤んだが、同時にとても素敵に見えた。

今週末は両親の法要を執り行うことになっている。
仲が悪かったのか、良かったのか、順風満帆ということではなかったようだが、晩年はとても仲睦まじい夫婦であった。
けっきょく母の方が先に逝ってしまい、残されたのは父であったが、今日出会った老紳士の姿を見ていると、何となくその父を思い出した。（これほど上品な紳士ではなかったが・・・。）

わが輩と奥方はどうなるのか。
いろんなことに思いを馳せた、タイカレーのお店での出来事であった。


【今日の運動】
スイム：　100m×10本