2012年7月29日日曜日

ヴィノクロフ大佐の金メダル (ロンドンオリンピック)

7月29日(日)

暑い、暑いと書くのも嫌になるほど、とにかく毎日暑い今年の夏。
そしてオリンピックも熱い。

昨夜の自転車ロードレースも熱かった。


逃げに乗って最後まで走り続けたフミ。


メイン集団後方から最後は前方にあがってきたユキヤ。



そして、最後は、なんとなんと、ゴールドメダルはカザフスタンのヴィノクロフが!

外国での武者修行。
ドイツテレコムでウルリッヒのアシストとして走っていた時代。
果敢に何度も逃げていた彼の姿をはっきりと覚えている。

そして、念願のエースとして走るために組織したウルトが、オペラシオン・プエルトの渦中のチームとなり、2006年ツール・ド・フランススタート前日に出走を取り消され、その後、自身も2年間に出場停止となった。

誰もが、もう彼のキャリアは終わったと思っていたところ、自身が作ったチーム「アスタナ」に復帰。
アスタナとは、カザフスタンの首都の名前。
日本でたとえれば「チーム東京」。
自転車文化のなかった国のプロチーム。

ところが、復帰したアスタナにはランス・アームストロングがエースとして君臨していた。
その後アームストロングが去り、やっと自分の時代がやってきた。

そして、昨年、キャリアで一度も着ていないマイヨジューヌに袖をとおすという現役最後の夢をかけて出場するも、落車で骨盤骨折の大けがを負って、途中棄権。


そして、引退宣言。

不運なサイクリストとして、このまま消えていくサイクリストなのかと思いきや、引退宣言を撤回して今年も走った。

そして、オリンピックのゴールドメダル。
あんなに感情を露わにした彼のガッツポーズを見たことがない。
そして涙も。

http://cyclist.sanspo.com/10729



自転車オタクが熱くなったロンドンオリンピックの1シーンだった。

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