2012年9月12日水曜日

マレーシア旅行記4 ムスリムの国(食事、文化、その他)の巻

9月12日(水)


多民族国家、マレーシア。
それぞれの民族が、それぞれの文化、風習、宗教を生かした生活を営んでいる。
ムスリムの国ではあるが、ムスリム以外の人たちの文化、風習も尊重されているため豚肉も食べることができる。
お酒、ビールも入手可能。
ゆえに、食文化も多彩である。


スパイスとココナッツミルクで煮込むマレー系の料理。
世界中どこにいてもお目にかかることができる中華料理。
インド系住民のカレー。
隣国タイのトムヤムクン。
ケンタッキーFチキンやマクドナルド。
そして、寿司など。

東南アジア特有の風習なのか、マレーシアの人々も外食が多く、そのため屋台や大衆食堂が充実しているとのこと。
ナンプラー、パクチーそしてスパイスが苦手でなければ、ウハウハの食道楽ができる国。
しかも安い。
屋台やフードコートでは、1食がどんなに高くても20RM(1RM≒¥30)はしない。





そして、フルーツが豊富でどれもおいしい。




駅や空港では、このようなフルーツスタンドやフレッシュジュースを売る店が所々にある。



LCCT(Air Asia 専用ターミナル)では、パック詰めの寿司が大量に売られていた。
生魚のねたもたくさん入っている。
興味はあったが、南国のパック寿司を買う勇気はちょっとなかった。



街角や駅、空港のいたるところにドーナツ屋さんやケーキ屋さんがあった。
この国の人たちは甘いものが好きなようだ。
ドーナツスタンドの近くを通る度に、奥方の歩行速度が遅くなった。
たしかに美味しそう。
ドーナツ屋さんは日本でよく見るMドーナツではなく、ほとんどすべてがDドーナツだった。


 

ただ、この国の食文化で今回困ったことが1つだけあった。
ビール。
ビールがなかなか買えなかったことである。

中華街やインド人街にいけばビールは売っている。
しかも安く、特に無税特区のランカウイ島では3~5RM前後で日本製の缶ビールも買えるのだ。

しかし、ここはムスリムの国、基本的に駅など公共の場所ではアルコールは売っていない。
ビールの自動販売機なんて、5回も来ているけれど、この国では一度も見たことがない。

以前のようにKuah Town に近くて買い物に便利な場所に泊まるなら問題はなかったのだが、今回泊まったホテルは、市街地から離れたジャングルの中。
しかも雨続き。
街に出ることもできず、ルームサービスで20RMほど払って注文するか、ホテルのバーに行くしか方法がなかった。
3~5RMで飲めるはずのビールに20RMを払うのは、セレブなわが輩でもちょっと抵抗があった。

次回来訪の折には、事前に購入できそうなお店を調べて、買い込んでからホテルに行かなければ。



マレーシアの国教はイスラム教。
ムスリムの国ではあるが、他宗教、異文化圏の人々もそれぞれの文化、風習、文化を守りながら暮らしている。
ムスリムの女性は、プールに入る時もヒジャブを着用している。
宗派によるのか、出身国によるのか、そのヒジャブの色や形は多彩で、個人的には大変興味がある。
もっとお近づきになりたいところではあるが、ムスリム女性と異教徒との結婚は法律で禁じられているとのこと。

この国ではそんなことはないが、聞くところによると、厳格なイスラム法の世界では、ムスリム女性と結婚した異教徒男性は死刑に処されるのだとか・・・。

そもそも、わが輩は既婚者であるから余計な心配ではあるが・・・。




また、中東からの旅行者であると思われる女性たち。
ランカウイ国際空港でその団体と遭遇したのだが、10人ほどの奥様方が待合ロビーで座っておしゃべりをしていた。
姿かたちが全員ほぼ同じ。
用事を済ませた夫たちは、間違えることなく自分の奥様のところへ戻っていくのだが、はて、どうやって見分けているのだろうか。
間違えることはないのだろうか。
全身黒で、見えているのはエキゾチックで魅惑的な目だけである。

ブディストの妻を持つわが輩には心配する必要のないことなのだが・・・。





ホテルの天井に示されている不思議なマーク。
最初は非常口のマークが歪んでいるのかなと思っていた。



 ホテルの宿泊者案内を読んでみると、なんと、メッカの方角を指し示すマークとのこと。
5回目の来訪で初めて知った。



イスラム教を国教としながらも異教徒とその異文化を受け入れ、それぞれの文化と風習を守りながら近代国家へと発展してきたマレーシア。
その寛大な精神こそがこの国を訪れる人間にとって心地よく感じるところなのかもしれない。
その寛大な精神であるがゆえに、適当に「いいかげん」なところがあったりして、時々びっくりしてしまうこともあるが。



不思議で美味しい夢の国、マレーシア。
今回もたくさんの発見があった。
天気には恵まれなかったけれど、魅力的なマレーシア。
まだまだ知りたいことがたくさんある。

さあ、次回いつ行こうか・・・

 

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