2013年11月13日水曜日

ツール・ド・おきなわ 2013 市民レース140Kmを走って(その1)

11月13日(水)
 
 
サイドテーブルの時計を見ると、時刻は4時59分。
5時にセットした目覚まし時計が鳴りだす直前に眼が覚めた。
なんか、いい感じ。
 
星がとてもきれいな朝。
とても静かな朝。
 

天気予報をチェックする。
一日中快晴。


軽くストレッチをして、5時半ごろ朝食へ。
ダイニングはもうすでに大混雑。
我々はすでに遅い組だ。
バナナ1本、パイナップルたくさん、オレンジ一切れ、サラダ一盛、ご飯大盛1杯、おかゆ1杯、梅干4つぶ、漬けもの少々、味噌汁2杯、いつもは比較的小食だけど、この日の朝はがんばってたくさん食べる。

エネルギー切れにはなりたくないから。


一旦部屋に帰り、トイレを済ませ、その後熱いシャワーで身体を戦闘モードに切り替える。
ホテルの部屋を出たのは7時過ぎ。

部屋からスタート地点までは5分ほど。
けど、まっすぐ行かず、何回か往復して一度心拍数を上げてからスタート地点の道の駅へ。

到着したときには、もうほとんどの選手は集結し終えて自転車を並べスタート位置をキープしている。



この時間からだと、ほぼ最後尾からのスタート。
けど、今年は始めからそのつもり。
優勝を争うわけではない。
これでいいのだ。

同じく140Kmに出場するSさんとMくん、それとDragonさんと合流する。
お互いスタート前で緊張しているからなのか、いつもは一緒にいると心地よい人たちであっても、スタート前にはど~も落ち着かない。

みなさんには大変失礼とは思いつつ、自分の気の向くままにその辺をうろつき、好きなように過ごす。

8時ごろ、ウィダーインゼリーとミニッツメイド朝バナナで約400KCalを補給する。


8時10分頃、国際ロード210Kmの選手たちが通過。
今年は非常に速い。
南風の影響か。
国際ロード210Km通過後に、国際ジュニア140Kmがスタート、その後に、いよいよ我々が。
今年は、国際ロードの通過時間が早かったので、予定の8時50分を繰り上げて8時38分にスタートすることになった。
関門時間と勝負しながらゴールを目指す者にとって、この12分というのは非常にありがたいことである。


<コース詳細>
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=82d86a43fc84c1a21d7466eddbb07af0


号砲とともに450人の一斉スタート。
壮観である。
風を斬る音、ホイールの音。
全身に鳥肌が立つような、450台の自転車が奏でる至福のシンフォニーである。
今年も長い一日、長い道のり、至福の一日が始まったことを実感する。



今年はほぼ最後尾からのスタート。
大集団が大きな生き物のように形を変えながら進んで行く姿がよく見え、それがまた壮観である。
道幅に合わせて、太くなったり、細くなったり。
トンネル手前ではスピードが落ち密度が濃くなり、トンネルから出るとスピードが上がり細くのびて密度が薄くなる。

普久川ダムの登り口まで約6Km。
その短い区間にトンネルが2カ所ある。
スタート直後、まず最初に訪れる落車要注意地点。

2つ目のトンネル新与那トンネルの手前で、落車発生。
大集団の真ん中より少し前で発生した模様。
それらの情報は前から「落車!」の大きな掛け声の伝達で後方まで伝わってくる。
後方の我々は直接転んだりとかの影響はないものの、落車の規模によっては道が塞がれて、後ろの選手が足止めされてしまうこともある。
けど、幸い転んでいたのは2人ほどで、後方の選手もすんなりと現場を通過することができた。
転んだ選手もすぐに起きあがり、再出発の体制をとっていた。
大事にならずなにより。

トンネルを通過し、右、左と大きく曲がって、いよいよ普久川ダムへの登りにさしかかる。
いつもはこの登りで、いきなり心臓が口から飛び出そうになるほど心拍数が上がるところだが、今年はそうでもない。
以前より勾配が緩くなっているようにも感じる。
集団からおいて行かれないよう、必死になって登っていたのに、今年は余裕を持って集団の中で登っている。
ん、おれ強くなったのか?なんて考えニヤつきながら今年は登る。
暑さを感じながらだが、調子よく登る。


約8Kmの登り、ピークの給水所で水のボトルを受け取る。
とても暑かったので、その水を頭からかぶり、2口ほど飲む。
さあ、ボトルどうしよう・・・と一瞬考えたが、自分が積んでいるボトルには、まだ半分以上のドリンクが残っていた。
ここから先、辺戸岬を回って再びこの峠を登ってくることを考えると軽い方がいい。
距離も50Kmほど、ボトル1本で十分だろう。
と考え、そのボトルはその場で捨てることにした。


長い下りの後は、奥漁港に向けてアップダウンを繰り返す。
30~50人ぐらいの集団で走る。
いつもより人が多くていい感じだ。

東海岸に抜けて平坦な海岸線へ出る。
ここでは風の影響を強く受ける。
しかも、今年は南風が吹いている。
ここで一人になると地獄が待っている。
けど、今年は大丈夫、30人ほどの集団で粛々と2回目の普久川ダムの登りを目指す。
先頭交代にも加わって、協力体制でみんなでゴールを目指す。
しかし、これだけ大きな集団になると、引いてくれない人もいる。
ていうか、半分以上の人は引いてくれない。
人間社会、これは仕方がないこと・・・。

調子よく前進するが、気温はますます上昇。
ボトルのドリンクは、ダムの登りまで相当の距離を残したところで空っぽになってしまった。


というところで、続きは次回(^v^)


 

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